神奈川支部からの呼びかけ

神奈川支部の活動

日本科学者会議とは

支部事務局長 後藤仁敏

支部事務局長 後藤仁敏

科学を問わず多様な分野の人々が参加しているのが特徴です。 専門を超えて交流するとともに、専門家としての知識・経験を生かして、社会的な活動もおこなっています。

科学・技術の進歩は人類の生活を豊かに、便利に変えました。しかし、その反面で環境汚染や気候危機を引き起こし、社会の持続可能性、人類の生存に大きな危機をもたらしています。また、人類は原子核物理学の知識を元に核兵器を手に入れました。現在でも、「デュアルユース」 という言葉で正当化しながら広汎な分野の成果を軍事技術に利用しようとする動きがあります。生命科学の進展は医学の画期的な進歩をもたらしました。 その一方、人類には新たな生命倫理の確立が求められています。

このような科学・技術の発展に伴う諸課題に向き合うには、自覚と責任を持った科学者が分野を超えて 協力する多面的で学際的なアプローチが必要です。 JSAはこうした要請に応えるために1965年に設立されました。

毎月、機関誌「日本の科学者」を発行し、2年に一度、総合学術大会を開催し、夏には原水爆禁止世界大会科学者集会や九条科学者の会の活動もJSAが中心となっています。

私は、恩師が呼びかけ人であったことから、大学院生になった時に入会し、以来東京支部に20年ほど、神奈川支部に33年ほど所属し、1998年から神奈川支部幹事を、2020年から支部事務局長を務めております。(2022年3月13日)

神奈川支部の歴史

神奈川支部は、1966年2月に結成大会を開きました。翌年4月の第2回支部大会には会員が99名に達しました。

その後会員は増え続け、1976年には284名と記録されています。分会活動も活発で、大学としては、横浜国立大学には学部ごとに分会があり、横浜市立大学と関東学院大学に大学ごとに、研究所としては地質調査所、日本専売公社中央研究所、繊維高分子研究所、平塚農業土木試験場、神奈川県工業試験場、地域分会としては大和分会、職種別分会としては弁護士(法律事務所)分会もありました。近年では神奈川民間懇も活動していました。その後、残念ながら分会の活動は休止していますが、会員を増やし、再開したいと願っております。「日本の科学者」の読書会も行なわれていました。

現在の、支部の活動は、毎月JSA神奈川支部通信を発行し、年に数回の定例研究会、年に一度の支部研究交流会と支部大会などを開催しています。

かつては、横浜国立大学と横浜市立大学、中央水産研究所などに多くの会員がいて研究者中心で活動してきましたが、最近では広く市民に根差した活動が増えてきています。

県内の多くの皆様が、日本科学者会議に入会し、神奈川支部でともに活動することをこころよりお願いする次第です。

JSA 神奈川支部通信

講師紹介

講師の紹介

日本科学者会議神奈川支部の会員には以下のような多彩な専門家がいます。また、学術会議問題やSDGsなどのお話しもできます。講演などをご希望の方は、神奈川支部事務局にご連絡をしてください。事務局では適切な分野などを調整して、本人の了解のうえ紹介します。なお、謝礼、交通費などの負担はお願いします(費用はご相談のうえで決定します)。

物理光学、生物物理、都市水道、農業経済、水産資源、市議、材料工学、国際金融、環境カンセラー、環境ネット、総合学習、古生物、憲法、教育、異業種交流、化学物質、気象(大気)、環境(火力発電)、自動車、環境工学、平和 哲学、社会、水産資源、アメリカ経済、火山(岩石)、現代史(戦争)、農学(獣医)、教育(公害)、小児医(漢方)、基礎獣医学、マスコミ、宇宙開発、哲学(倫理)、途上国経済、教育、海洋生物(資源)